タイトル通り決算書の読み方について解説された書籍、累計30万部超えの人気シリーズ第二弾、著者は大手町のランダムウォーカーさんTwitterフォロワー数は10万人越え!毎週日曜に会計クイズを発信してくれてる方になります。
一社会人として、ビジネスマンとして(←カッコつけたいだけ)、投資家として(←偉そうに)
会計知識を学びたく本書をましたのでその感想をまとめたいと思います
こんな方にオススメ
- 決算書の見る部分が分からない
- 決算書で何を読み取れば良いのかが分からない
- 財務諸表は難しい用語がいっぱい
用語の意味は? - 決算書を確認して何を分析すればいいの?
- 決算書を見て将来有望の良い企業をみつけたい
ポイント
- 決算書を読む為の事前準備
- キャッシュフローの着眼点
- 時系列分析
- 競合比較分析
- 代表的な決算資料
- 安全性
決算書を読む為の事前準備
- 財務三表を理解しておくこと
- ビジネスモデルを理解しておくこと
財務三表について詳しく知りたい方は最下部の財務三表についてまでスクロールしてね
いやいやその財務三表が分からないのよって方には
最下部にまとめた貸借対照表、損益計算書、キャッシュフロー計算書を丸写し
できれば手書きで!やってもらえると一気に理解できると思います
と言うのは私も色々な書籍を読んできましたが一番頭の中に落とし込めたのが
この手書きで書いてみた時だったからです。これに関してはやってもらうしかないので
一度試してみてください。
キャッシュフローの着眼点
企業のフェーズにより読み取りが変わる
・創業期
・成長期
・安定期
・拡大期
企業がどのフェーズに当たるか一度みてみましょう
なぜプラス?、マイナス?を理解して企業の状態良し悪しを判断しよう
・投資の財源は?・・・・本業で稼いだお金
・・・・財務活動で集めたお金
・何に投資している?・・本業を拡大するため
・・企業を買収するため
・・非事業用資産
・投資の規模感
時系列分析
決算書分析の基本は「比較」
比較には2つの方法があるそのうちの一つが時系列分析
役割 :トレンドの変化に気づける
ポイント:どう変化したかを調べる
①「有価証券報告書」の「事業等のリスク」を確認
②「業績の季節的変動」を確認
見るべきポイント
①転換点・・・売上高が右肩上がりから減少トレンドに転じたタイミングなど
②異常値・・・売上高の推移が一定だったのがいきなり減少したタイミングなど
利益がいくら出ていようが現金が尽きれば会社は倒産してしまう
利益は損益計算書、CFで現金の流出状況、B/Sで割合を把握しよう
競合比較分析
もうひとつの比較の方法
ポイント:比較する企業の共通点と相違点を整理すること
代表的な決算資料
①有価証券報告書(基礎分析)
以下を確認
●重要な経営指標等の推移
●事業の内容
▲経営方針、経営環境及び対処すべき課題等
▲事業等のリスク
◆連結財務諸表等
◆財務諸表等
②決算説明会資料(基礎分析)
③決算短信(情報のアップデート)
事業内容を調べてどんな数字になるかイメージする
その後
想定した数字になったか、違ったかを確認
安全性
リスクに対する保険「安全性」
①現金の保有具合・・・ダメになったとき変革をおこせる
②無借金経営
③ファブレス経営・・・固定費を抑えれる
・・・赤字リスクを減らす
まとめ
①決算書を読む上で兎に角まずは財務三表を覚えた方が良いそれがスタート地点
それを覚えるには読むだけじゃなくて書き写すコトこれをしないと全く頭に入らない
②次にビジネスモデルを理解することこれは肌感で感じているコトだけじゃなく企業のホームページ、
有価証券報告書を確認すること、例えばコンビニだったらコンビニだけやってるのではなく保険事業を
やっていたりもするとか物の売り買いで利益を出しているのでは無く、分割払いの利息で利益を得ているとかそういった利益の源を確認する。
③財務諸表で企業の時系列変化を確認する転換点に着目する
④競合他社と共通点、相違点を確認する
この順で理解することが決算書をみるうえで大事なコトだと読み取れた
実際に確認するにはカブタンやバフェットコードを利用しさらに企業ホームページのIRで
有価証券報告書、決算説明資料、統合報告書等を読み変化点、主要事業、リスクを確認することで
企業の良し悪し、将来の展望を確認できるってことなのでしょう
最後に
やっぱり決算書について勉強するのは難しいです
本書を読んだ感想をまとめてみましたがいかがでしたでしょうか?
これを読んだら何が得られるかが伝わればいいかなと
その上でもっと詳しく知りたいと思い本書を手に取っていただけたら幸いです。
以上
以下おまけ
財務三表について
財務三表を理解しておくこと
貸借対照表、損益計算書、キャッシュフロー計算書の
意味、役割、構成をわかっている状態であるいこと
ビジネスモデルを理解しておくこと
その企業がどこで、どのように稼いでいるのか?
お客さまにどう言う価値を提供しているのか?
ってことでその一つ一つを解説してくれています
損益計算書(P/L)について
役割:企業の経営成績を報告すること
構成:収益、費用、利益の3つで構成
収益・・・売上
費用・・・売上原価
利益・・・収益−費用
売上高−売上原価=売上総利益
売上総利益−販管費=営業利益
営業利益+営業外収益−営業外費用=経常利益
経常利益+特別利益−特別損失=税引き前当期純利益
税引き前当期純利益−法人税等=当期純利益
販管費・・・・・・・・商品を販売するために間接的に発生した費用項目
販売費及び一般管理費
営業外収益、費用・・・本業以外で毎月継続発生項目
株式投資の儲け、利息の支払いまたは受け取り
特別利益、費用・・・・毎月発生しない特別な事象による項目
マイナス:火災損失等、プラス:事業売却等
貸借対照表(B/S)について
役割:企業の財産の状態、資金の調達と運用状況を表す
構成:資産、負債、純資産の3つで構成
B/Sは右から左へお金が流れるよ
資産・・・流動・・・現金、売掛金、商品
固定・・・建物、車、設備
負債・・・流動・・・買掛金、短期借入金
固定・・・社債、長期借入金
純資産・・株主資本・・・資本金、利益剰余金
売掛金・・・将来代金を受け取る権利(債権)
買掛金・・・将来代金を支払う義務(債務)
社債・・・・株券と異なる券(個人投資家向け)
転換社債・・株式に転換=増資(個人投資家向け)
借入金・・・融資(銀行向け)
利益剰余金・企業が生み出した利益を積み立てたお金
新株予約権・社債の一つで募集に公募と私募がある
割賦売掛金・クレカのリボ払い、分割払い等の販売方法で生じた売掛金のこと
キャッシュフロー計算書(CFまたはC/S)
役割:企業の現金の動きを報告するもの
構成:営業、投資、財務、期首期末の残高の4つで構成
意味:3つの情報を得られる
1、企業の現金を生み出す能力
2、どの分野に投資しているか
3、資金の調達状況
営業活動・・・本業での現金の増減
投資活動・・・どの程度の金額を投資に充たのか
財務活動・・・資金調達と返済の状況
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