株式投資において知っておくべき概念、金利についてまとめます
- 金利とは
- 金利から何がわかる
- 金利を見るポイント
- 金利の原理
- 最後に
金利とは
・金利は経済の流れを緩やかな成長に導くためのお金の流れをコントロールする手法
※程よいインフレが理想的
・お金の貸し借りにかかるコストを指す
・金利は国ごとに違う
・中央銀行(FRB)が一般の銀行にお金を貸し出す際に貸出金を多くするか少なくするか
これが巡って一般市民である我々のもとに影響する。
簡単言うとローンを組むときに金利が多いか少ないかは国が決めた金利に影響されると言うこと
・金利は景気が良い時に多くし、景気が悪い時に少なくする
※コストが低ければお金を借りる → 市中にお金が回る →
お金が回ると経済が成長する → 結果物価が上がり(お金の価値が低くなる)→ インフレ
コストが高ければ借り控える → お金が回らない → 経済の成長が鈍化する
→ 結果物価が下がり(お金の価値が高くなる)→ デフレ
金利から何がわかる
金利は大きなお金の流れを把握できるということです
我々が身近に感じるお金の問題はこの金利によって左右れる
注意したいのが金利が変化して時間をおいて身近になるということ
つまり金利はお金の先行指標であるということです。
金利を見るポイント
・金利には四季があり、どの季節にいるのかを把握する
10年国債利回り:金利低下 → 借入拡大 → 金利上昇 → 借入縮小 →
政策金利 :景気回復 → 金融引き締め → 景気減速 → 金融緩和 →
社債利回り :販売好調 → 生産増 → 販売不振 → 生産減 →
・金利には種類があり、時間軸が違う
10年国際利回り :10年サイクル
政策金利 :5年サイクル
社債利回り :2年半サイクル
・金利の種類がどんな動きをしてるか確認する(利回り曲線=イールドカーブ)
長期と短期の金利差を指す
利上げ:右肩上がり:順イールド:スティープニング(長短金利差拡大)
利下げ:右肩下がり:逆イールド:フラットニング(長短金利差縮小)
1%割れ注意 : ISM指数の50割れで確認
0%割れ警告 : 景気後退の可能性大、1年後に注意
春:ベア:スティープニング
夏:ベア:フラットニング
秋:ブル:フラットニング
冬:ブル:スティープニング
・信用サイクル 社債スプレッド 株価 判断
①リスクオン局面 銀行:融資拡大 縮小 上 Ⅰ、Ⅱが増加
企業:収益性向上
②レバレッジ局面 銀行:融資慎重 拡大 上 Ⅲが増加
企業:借入拡大積極的
③リスクオフ局面 銀行:融資縮小 縮小 下 Ⅰが減少
企業:収益性悪化
④財務緊縮局面 銀行:融資改善 拡大 下 Ⅰが増え出す
企業:借入返済を優先
・局面の判断基準
Ⅰ、金利収入(融資残高×利鞘)
Ⅱ、引当金
Ⅲ、その他(非金利収入、費用)
Ⅳ、社債利回りー国債利回り=社債スプレッド
・金利の動きを先行で判断する指標
ISM製造業景況指標=最もリアルタイム :当月分を翌月第一営業日に発表
CPI(消費者物価指数)=遅れた情報 :翌月第一金曜さらに1ヶ月後改訂
FOMC=上記を踏まえた上でこれからどうするかを協議した内容の開示
・世界を巻き込む危機
信用サイクル
金融政策サイクル
在庫サイクル
これら3つが悪い時期が重なるときが一番危険
過去の例
S&L危機、ITバブル崩壊、世界金融危機、コロナショック
金利の原理
ここまで読んだ方にはもはや言うまでもないと思いますが
金利は景気の波を作ります
金利が下がれば借金を増やし、金利が上がれば借金を減らす
金利というマクロを把握し、投資の根幹である
・投資環境・景気動向を把握しましょう
最後に
季節、局面、周囲の意見や行動に惑わされず、自分自身で判断できるチカラ
決してぶれることのない考え方を身につけることが重要です
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